湖を見下ろす絶景スポット

片山津のまちをぷらぷらするなら、ぜひ行ってみていただきたいスポットの一つがこちら。
柴山潟を眼下に見渡せる場所が、bessoから歩いて5〜6分のところにあるんです。

いつもの目線だと湖はこんな感じに見えますが(総湯の裏から見た所)、たまには見下ろしてみると、なんとも言えない新鮮な感覚になると思います。

その見下ろしスポットとは、「瑠璃光山 愛染寺」。
温泉街である片山津の守護寺として120年前からこのまちを見守ってきたお寺です。

もとは金沢の兼六園近くにあったとされ、その興りは600年以上前とも言われます。代々、加賀藩主 前田家の安産祈願所とされてきました。

片山津温泉は、1653年に大聖寺藩2代藩主 前田利明公が、鷹狩りの際に湖の真ん中に水鳥が群れているのを見て温泉が湧き出しているのを発見したところから始まりました。当時の技術ではなかなか温泉を陸地の方へ引くことができなかったのですが、1882年(明治15年)にようやく利用できるようになり、湖の周りに温泉宿が建ち始めました。

湯治客が増えるにつれ、温泉のまちを守るために「お薬師さん(薬師如来)」が必要だと町民が探し訪ね、明治20年に金沢から迎えることができて現在に至るのが、この「愛染寺」です。地元の人には「お薬師さん」と呼ばれ、親しまれています。

最近は「ハートの絵馬」が若者に超人気♡
ハート型の部分がはめ込み式なのは、日本で唯一らしいです。

(なぜはめ込み式なんだろう? 知ってる人、教えてください)

縁結びの絵馬で、恋愛はもちろん、人間関係や仕事、金運などのご縁も結んでくれるそうです。

けっこう急なこの階段が、愛染寺の境内へと続く入り口。
ゼーゼー、ハァハァしながら登り…、

登りきってふり返ると、この絶景!

片山津のまち並みの向こうに柴山潟、そして晴れた日には遠く白山連峰まで青くかすんで見えます。湖からの風が心地よく吹き抜けて、「ああー、登ってよかった」と達成感でいっぱい。

なんとなく懐かしくなるようなこの風景。
ノスタルジックな気分に包まれながら、

「これからどこへ行こうかなぁ」

なんて、散歩の行き先だけでなく、人生の行き先をちょっと考えてみたくなるようなひとときを味わえます。

片山津にお越しの際は、ぜひ行ってみてくださいね!


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瑠璃光山 愛染寺
http://aizenji.jp/
加賀市片山津温泉11-3-5
*毎年8月16日に湖で開催される愛染寺の灯籠流しはとっても幻想的です。

写真/TORUTOCO 
文/マイマイ