片山津温泉総湯
besso片山津温泉から歩いて3分ほどのところに、「片山津温泉総湯」があります。
有名な建築家である谷口吉生さんが設計されたガラス張りのモダンな建物でありながら、たった460円で、大きくて素敵なお風呂に入れるので、片山津のまちの人は毎日のように入りに来ます。
まさに「みんなの温泉」「みんなのお風呂」。
bessoには大浴場はありませんが、この総湯が大浴場みたいなもの。
その総湯には地元の人同士のちょっとしたコミュニティもできています。
「あらーあんた⻑いこと見んかったけど、元気やったかいね」
そんな言葉が飛び交います。
みなさんだいたいおひとりで訪れるようなのですが、お風呂の中ではほとんどの方がお知り合いの様子。 老若問わず「こんばんはー」の挨拶が響きます。
泉温は 72 度、無色透明のさらりとしたお湯は、神経痛や筋肉痛、関節痛に良いそう。
湯船は水面とフラットで まるで外の世界とつながっているかのよう。 そこに熱めのお湯がいっぱいに満たされており、「あつーーーー!!」と言いながら入るのがまた良い感じ。
「熱いんか?」
「はい...このお湯熱めですね」
「ほーや、熱い。けどこの熱いのがいいんやー。 ⻑く入っとったら湯あたりすっろ。気つけんなん」
さすが片山津に住まう方々のお人柄。
新参者の私をも笑顔で受け入れ、優しく声をかけてくれます。
超現代的な建物の中にある浴場には、昔ながらの人付き合いと人情が、湯船の中のお湯のごとくなみなみとそそがれているのでした。
さてこの総湯、湖ビューの「潟の湯」と、ガーデンビューの「森の湯」が 、男湯と女湯で定期的に入れ替わります。
実は「森の湯」にしか入ったことがない私。
私が行くときは女湯が必ず「森の湯」(笑)
「潟の湯」を知っているみなさん、どんなお風呂か私に教えてくださいね!
文/えりこ